Weekly Ueda Clinic
本文へジャンプ
<<前のページ | 次のページ>>
2015年12月6日(日)
思いでの銀杏




この時期、河原や公園、校庭などによく植えられている銀杏が黄色く色づき青空によく映えます。
広い場所に植えられることが多かったのは、臭いのする実をつけるからというより、保水性が高く、防火に役立つからだそうです。広い場所にそびえる巨木。紅葉も見事となると人々の記憶に様々な場面に刻まれていることでしょう。この小さな銀杏の葉は娘が校庭の銀杏から株分けをしてもらってきたもの。葉を出して小さいながらもしっかり紅葉しています。
巨木と同じように学校での記憶をよみがえらせ、季節の移ろいを感じさせてくれる。
けなげなかわいい鉢です。

2015年11月23日(月)
盆栽の見方

以前から盆栽と言うご高齢の方が夢中になる趣味があることはもちろん知っていましたが、
このところ、苔やミニ盆栽に興味を持つようになって本家の盆栽も気になって展覧会を覗きに行ってきました。よい盆栽は小さな鉢の上に大自然とその厳しさを感じられるといいます。
なるほど賞をとっている作品は地面に張り付いた根、たくましい幹、四方八方に伸びた枝。
実に堂々とした大木のようです。まっすぐな一本木の直幹が代表的ですが他にいくつも基本的な樹形があるようです。崖に斜めに張り付いた木、岩に絡みつく根、風に流されている形などなど奥は深そうでした。素晴らしい作品をご紹介したいところですが無断でと言うわけにいきませんので京都市内の紅葉を一枚どうぞ。




2015年11月15日(日)
小さい秋

秋晴れの小春日和が続いた今年の秋。木々にとって恵みの雨があがった朝に小さい秋を捜しに出かけました。
赤いモミジだけではなく、あざやかな黄色、オレンジのグラデーションなどなど、様々な秋模様を楽しめました。






2015年11月8日(日)
逆光




以前にも書いたことがありますが、写真ではタブーとされる逆光も紅葉をとるときには
いい味を出してくれます。色付いた葉に太陽が透けて光ります。木全体がまるで花びらに覆われて輝いているよう。
見てるだけで体がほかほか暖かくなるように感じます。ある秋の日、我が家のベランダの小鉢たちも一瞬そんな表情を見せてくれました。

2015年11月1日(日)
京都の奥座敷

前回も少し書きましたが、京都の北、貴船や鞍馬を過ぎ、峠道を越えたところに花背があります。
京都市内から車で小一時間。市内の学童にとっては野外学習に出かけることが多い場所です。
峠を下っていくと、北山杉の植えられた山間に段々畑とかやぶきならぬトタンふきの家々。清流が集落を潤し、昔ながらの生活が息づいていました。
もう少し北へ行った美山には茅葺の里が観光名所になっていますが、花背は道も整備されておらず訪れる人はまばら、穴場です。



古ぼけた蔵もなんだか風情があります。是非とも今のまま残してほしいものです。

2015年10月25日(日)
楓蔦黄なり(もみじつたきなり)




一年の季節を細かく分けた七十二候の一つ霜降の末候は「もみじつたきなり」と名付けられています。

今では11月初旬頃にあたります。楓だけではなく、蔦も色づくと書かれている所に目をひかれました。
木々の紅葉はもちろん昔から愛されていますが、はって広がる蔦の紅葉まで愛でている、先人の植物を見守るやさしい眼差しには大いに共感するところがあります。
先日、京都の北、花背に行った時、林立する北山杉に巻き付く蔦が見事に紅葉し秋の日差しに輝いていました。
そういえば道中に枝先ではなく幹に近い葉が紅葉している木をみかけました。これは幹にからまった蔦が鮮やかに色づいていたのだと後で気づきました。

2015年10月18日(日)
今週の新顔

毎度、植木の話ばかりで恐縮ですが、今週もベランダに新顔がやってきました。
一つ目はまだ青い実をいくつも付けた花ゆず。本ゆずよりは小ぶりですが、今から黄色く色ついて食卓に上る日が楽しみです


そして購入した花がピンクのシクラメンと小さな花をつけたカルーナ。どちらもこれから花が長持ちしてくれるそうで、長く楽しめそうです。



植物は美しいか美味しいかが大切なのかも。身近にあるとその成長ぶりにも楽しませてもらえます。

2015年10月11日(日)
コスモス




紅葉が本格化する前の一時期、わたしたちの目を楽しませてくれるのが秋桜(コスモス)です。

白やピンクが一般的ですが、黄色やオレンジの品種もあるそうです。
コスモスを見ると華やかな気持ちになるのはなぜでしょうか。そのかわいい色合いのおかげか群生していっせいに咲くことが多いからか、
いずれにしても秋空のもとさわやかな風に揺れるコスモスは今の時期ならでは、我が家のベランダにも二つほど鉢がやってきてくれました。

2015年10月4日(日)
新型指圧器

首や肩が凝るかたは多いと思います。私も姿勢が悪いからか、細かいことをしたりキーボードに向かう時間が長いからか長い間凝りに悩まされてきました。
先日雑貨屋を覗いて見つけたのがこの指圧器、アームの間に指圧のゴムが配されています。
ゴムを凝っている所にあて、アームをもって挟み付けるように使うのですが、これがなんともいい具合に力が加わって気持ちよいのです。
挟んだままでひねるともんでいるようにもなり一層効果的です。我が家ではもう欠かせないアイテムになっています。


2015年9月27日(日)
たのしみ




「たのしみは」で始まる和歌、独楽吟のなかでも有名な歌に「楽しみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見るとき」
と言う歌があります。このところすっかり植物男子になった私は散歩をするときには道端の草木に目を光らせ、小さく可憐な花を見つけた時には「うちにきてくれるかい?」と声をかけて持ち帰ってはせっせと小鉢に植え替えています。
そんな草花がしっかり根付き、新しい花を咲かせてくれた時の喜びはひとしおです。
まさに独楽吟の世界にはまっている今日この頃です。

2015年9月21日(月)
彼岸花



毎年、きっちりと彼岸の頃に赤く咲く彼岸花。今年も見事に畦に群生しているのを見かけました。好き嫌いは別れるようですが、鮮やかな赤と繊細な花びらに私はひきつけられます。畦に多いのは根に毒があるのでモグラなどの害を防ぐために植えられた事が多かったからだそうです。
黄色く色ついた稲穂の脇に真っ赤な彼岸花は秋晴れの青空にいっそう映えます。まさに日本の秋の原風景です。

2015年9月13日(日)
たくましい植物




食材として人気のニラ、スーパーではハウス栽培されたものが出回っています。このニラ、実は非常にたくましく栽培はむつかしくないと聞きました。とよ子先生が作っている畑ではいつの頃からか自生していて、とってもとっても次々に生えてくるとのこと、曰く「雑草みたい」。

そこまでたくましいのならと苗を分けてもらい、さっそくプランターに植えつけました。なんと植え付けて数日早速伸びてきました。この調子ならすぐに収穫できるまで成長してくれそうです。苔玉の紅葉も楽しみですが、収穫もまた楽しみです。

2015年9月6日(日)
コケテラリウム




コケテラリウム、この耳慣れない言葉は、苔を透明な容器に入れてインテリアとして楽しむことだそうです。

苔玉を育てていて、苔だけでも面白そうと手にした本に紹介されていました。
簡単そうなので早速材料探し、実家のベランダの隅や近所の溝に自生している苔を採取して100円ショップにあった瓶の中に並べてみたらあっという間に出来上がりました。
費用は100数十円。これでしっとりした緑を年中楽しめるかと思うとずいぶん安上がりです。
私の中で印象に残っている苔の光景は屋久島の森です。水煙の中で生き生きとして伸びる苔の群落。
触ったふかふかの感触は忘れられません。そんな世界を瓶の中で少しでも再現できたらと思っています。

2015年8月31日(月)
ケヤキ復活




今年の酷暑、自宅ベランダで育てていた苔玉の欅(ケヤキ)が枯れたことコラムに書きました。

半日水やりを忘れただけなのですが、もう手遅れ、乾燥した葉はカサカサになりひとつ残らず落ちてしまいました。それでも枝はまだ弾力があったので来年の春にでも復活してくれればと世話を続けていたら数週間後に新しい芽が出てまた葉が茂り始めました。新芽は春にしか出ないものと思っていましたが、盆栽の手入れでも「葉狩り」と言ってあえて葉を落として新しい葉の成長を促すことがあるそうです。枯れ木に新芽、諦めかけていただけに喜びはひとしおです。これからベビーリーフの成長と紅葉と楽しみがつながりました。

2015年8月24日(月)
夏の福井






夏季休暇を利用して福井を訪れました。福井は学生時代を過ごした思い出の地。

今回は2年ぶりの訪問でした。福井には定期的に行ってはいたのですが冬の寒い時期が多く、低く垂れこめた灰色の空によこなぐりの雪といったイメージになってしまっていました。
今回は夏、緑の山に青い空、広々とした田園には稲穂が揺れ、ビーチには浜茶屋が並び歓声が響く。
絵にかいたような日本の夏が広がっていました。冬には日本海の荒波が打ち寄せる断崖の東尋坊。寒くて近寄れませんでしたが、今回は静かな海面に浮かぶ船からゆったり眺めることもできました。
どの季節も魅力ある土地だと再認識することができました。

2015年8月17日(月)
酷暑のベランダー




酷暑が続いた今年の夏。ベランダで養生していた小盆栽と鉢植えも暑さの影響をうけました。

春先には淡い緑の葉を身にまとっていた木々でしたが暑さのせいで葉には褐色の斑点や一部枯れる葉が目立ってきました。
朝晩水をやり、葉は霧吹きでクールダウンしていましたが、追いつきません。
ついにケヤキは枯れてしまいました。意外と元気なのが小ぶりな松や銀杏、一時枯れかけていた山椒もなんとか頑張っています。他の木には是非紅葉を見せてほしいとめげずにせっせと世話をしています。
ケヤキも枝はまだ大丈夫なよう、来年の春にはまた小さくかわいいベビーリーフを芽吹いてくれることを願っている所です。

2015年8月9日(日)
夏の風物詩




先週、大津市で行われた花火大会を見に行きました。毎年盛大に行われる花火、平日に行われることが多いこともあってなかなか見に行くチャンスがありませんでした。

今回は観覧席からの観賞、日が暮れると徐々に雰囲気がもりあがります。目の前に広がる琵琶湖の沖合数百メートルのところが打ち上げ場所。ショーが始まるといくつかのテーマに別れ一万発もの花火が次々に上がります。花火は真上にあがるとばかり思っていましたが斜めにも発射され、中には観覧席の方向に飛んできて低空で花開くもの。その耳から腹にまで響く大音響とともに迫力満点でした。翌朝に用事があったこともあり後ろ髪をひかれながら会場を中座。時々会場を振り返りながら駅へ急ぎました。

2015年8月2日(日)
夏の目覚まし




日中は身の危険を感じるほどの厚さが続きますが、早朝に屋外に出ると意外にもさわやかです。

私も年を重ねたせいか目が覚める時間がどんどん早くなってきました。この時期、未明の薄明るい時間は鳥のさえずりだけですが、
明るさが増すと蝉の大合唱が始まります。この蝉の声は暑さが増すというかじっとしていられない感じがして休日でも早々に目が覚めてしまいます。
もう少し寝ていたいような、少しでも涼しいうちに用事をすませられてありがたいような、夏の悩ましいひと時です。

2015年7月26日(日)




私が続けている食事療法についての話です。私は病気の治療に役立つと考えて糖質を減らす食事をしています。糖質の摂取を減らすことはダイエットや糖尿病の治療にも効果的だと思われます。具体的には炭水化物、米飯、パンやパスタなど小麦、芋の摂取を減らす食事です。

穀類でも大豆はたんぱく質が豊富で糖質は少ないので積極的に摂取します。穀類が少なくてカロリーが減る分は脂肪を増やします。脂肪が多いと身体に蓄積するかもとご心配かと思いますが今話題のココナッツオイルに多く含まれる中鎖脂肪酸という種類の脂肪はエネルギー源にはなりますが蓄積はしません。これはインターネットで購入することができます。甘いものは控える必要がありますが、カロリーを抑えた人工甘味料を使ったゼリーやチョコも市販されているので寂しくはありません。そのほかにもこんにゃく麺に糖質を抑えた野菜ジュースなどなど様々な低カロリー製品が市販されているので、スーパーに行っては成分表とにらめっこする日々を楽しんでいます。

2015年7月19日(日)
夏野菜




暑い日があって、雨が降って夏野菜は収穫の最盛期を迎えています。
トマトに胡瓜、レタスにしし唐、とれたての野菜は生で食べるとサクサク、ザクザクみずみずしさと共に歯ごたえが楽しめます。
糖質を制限する食事療法をしている院長にとっては糖質が少ない野菜や豆腐など大豆製品が主食。
体重は減りましたが、食べれなくて減ったのではありませんのでご心配なく。ダイエットにご興味があるかたは是非ご相談ください。
慣れると炭水化物がすくなくてもひもじくはありません。毎日野菜にオイルをかけて美味しくいただいています。

2015年7月13日(月)
シロツメクサ




徐々に暑さが増すこの頃、河原には小さな白い花が群生しています。

シロツメクサ、別名はクローバー。ふつうにみられる草ですが明治時代にヨーロッパから導入され野生化した帰化植物だそうです。
芝生が植えられていたところも気が付けば一面のシロツメクサ。日本の風土にマッチしてたくましく、生い茂っています。

2015年7月6日(月)
雨上り




梅雨の真っ只中、めまぐるしく天気が変わるこの頃。雨が降りそうで降らない時はじめっとした暑さで不快ですが、ひとしきり降ったあとの雨上がりは思いのほか気持ちのい時間です。下がった気温、適度なまとわりつく湿度も軽いミストのよう。ホコリが落ちて澄んだ空気、木々の緑や紫陽花の色も鮮やかさを増します。乾き始めた道路も洗われてさっぱり。雨降って地面もかちっとしまっています。この時期、ホッと息をつけるひと時です。

2015年6月28日(日)
屋上菜園

今年も上田医院の屋上ではいろいろな野菜が順調に育っています。
大葉にトマトにサニーレタス。カボチャもゆっくり大きくなっています。



細い葉をいっぱいに伸ばしているのは成長したアスパラガス。プランターでもよく育っています。
季節になると次々に芽をだしあっという間に成長します。


今ちょっと食養生のため野菜中心にしているので、まさに私の主食の生産場所。とれたてを美味しくいただいています。

2015年6月22日(月)
さくらんぼ




この時期の食卓を彩ってくれるのがさくらんぼ。可憐に光る赤い実、思わず見とれてしまいます。

桜の実だから日本原産かと思いきや、西アジア、イランやトルコあたりが原産のセイヨウミザクラを明治期に移入したものだそうです。
有名な山形の佐藤錦という品種は佐藤さんが交配でつくり出したということで名づけられたそうです。
さくらんぼの品種名は何とか錦とか高砂とかちょっと堅苦しいものが多いようです。調べていると「紅てまり」などとかわいらしい名前の品種もありました。こんな思わずかぶりつきたくなる名前の美味しいサクランボがまた生れ出てくれることを期待したいです。
西洋から来て日本で育ち、今ではこの季節になくてはならない風物詩。ありがたくいただきます。

2015年6月14日(日)
街のアジサイ

先週に引き続いてアジサイです。先日京都市内を少し歩きましたが色も形も様々なアジサイに出会うことができました。ご覧ください。





2015年6月7日(日)
アジサイの季節




つつじが咲き誇っていた暑い5月が過ぎるとアジサイの季節が到来します。
例年気が付けば満開になっているので、今年はこの2か月ほど注意してアジサイの木をみていました。春先、枝に葉が芽吹き、やがて咲く花は緑の小さなものが時間をかけて育ってきます。
5月の下旬になると早いものは咲き始めます。それでも咲き始めの色は薄く、街で花が目立つことはありません。ようやく梅雨に入ると待ちわびていたかのように一雨ごとにその色を濃くあざやかにしていきます。
花壇に植えてあるものもよいですが、何か所かあるアジサイ寺と呼ばれる名所は壮観です。様々な色にホンアジ様々な形、まさに梅雨の季節の彩です。

2015年5月31日(日)
残念なツバメの報告

今年も上田医院の軒先の巣にツバメが帰ってきました。これで3年連続です。しばらく親鳥が巣に身を潜めてる気配がありましたが、どうやら27日の水曜日に羽化したようです。ほとんど口しか見えない雛のため、親は一日中餌を運びます。どうやら年によって餌が豊富な多少があるようで、昨年は虫が多くあっという間に雛は成長し、巣立っていきました。今年は今のところ雨が少なくて餌をは乏しそうなので無事に育つか少し心配しながら誕生を心待ちにしていました。そんな矢先、今年は残念なことになってしまいました。ひなが生まれた翌日、どうやらカラスに襲われてしまったようです。もぬけの殻の巣と、悲しそうに周りを飛び交う親鳥たち。自然界の厳しいおきてではありますが、こんなことがあれば二度と戻ってきてくれないかなと残念な気持ちでいっぱいです。ツバメは天敵に襲われにくいように軒先に巣を作るのに、守ってやれませんでした。チャンスがあれば次は何とかしたいと思っています。


2015年5月24日(日)
植物男子ベランダ-

世の中「肉食女子」とか「草食男子」といった言葉がはやっていますが、「植物男子」という人種を最近耳にしました。
NHKのBSでしている不定期のドラマのタイトルですが、都会のベランダで鉢植えの植物を楽しんでいる人々を植物男子べランダ-と言うそうです。
ガーデニングをするガーデナーはメジャーな存在ですが、ベランダ-は最近出てきた新種、このベランダ-はなぜか中年以降のいわゆるオヤジがほとんどのようです。
そう言えば向かいのマンションのオヤジ、いつのころからか休みの日にはベランダでせっせとプランターの世話に励んでいます。ああゆう人のことをベランダ-と言うのだなと納得しました。ベランダーにはは花を育てる人、食べられる作物が中心の人、盆栽好きの人といくつかの人種があるようです。
よく考えてみれば私もベランダでミニ盆栽を育てる中年オヤジ、いつのまにかベランダ-の仲間入りをしてしまっていたようです。
我が家のベランダでも春に購入したミニ盆栽の緑が濃くなってきています。


2015年5月17日(日)
お気に入りの散歩道





次々に草花が咲き変わるこの時期お気に入りの散歩道ができました。

上田医院の前の通りを信号を越えてまっすぐ。JRの路線につきあたります。線路と団地の間にはよく整備された花壇があり、季節の花があふれています。
花を眺めて歩き線路の下のトンネルをくぐると山と畑が開けます。先日までレンゲの絨毯が広がっていた畑は土が起こされ田植えの準備が始まっています。
山のまぶしい緑を見上げながら歩くこと数分駅に到着します。
島本駅の構内は眺望良好。天王山、岩清水八幡宮などなどを一望できます。駅を出ると整備された楠公さんの公園。道には花壇とハナミズキの並木、ここも季節を感じられる場所です。
医院から出て一周して帰るまで10分少々、今の季節は毎回違う風景が見れて楽しい時間です。

2015年5月10日(日)
大先生の小さな教会




毎週木曜日の診察を続けている大先生。週に4日は高槻市の老健施設に早朝から出勤。3月までは代診としても大車輪の活躍でした。

そんな大先生が今、忙しい合間に力をそそいでいるのが滋賀県は新旭駅前に設立した教会。
大先生のブログにはたびたび登場するこの教会に連休中に訪れる機会がありました。
住宅街の一角にプレハブ建物のかわいい教会。中は決して広くはありませんが明るく機能的で、集会につどった人々との何とも暖かく安らかな時間がながれていました。
まだまだ20年以上は頑張ると体も鍛えている大先生。応援させていただきたいと思っています。
ブログは私も毎日チェックしています。
http://blog.livedoor.jp/bokushinoto/

2015年5月4日(月)
藤の季節




藤田さん、藤井さん、藤林さんと藤の漢字がついついた名字の方は大勢おられます。

でも実際には藤のつるを目にすることはあまりありません。フジが富士や不治といった縁起の良い字と連なるから名前に使われたのかと思っていました。
5月の連休に時期は藤の花の季節。新緑に覆われる山に近づいてみると、そこかしこに薄紫の藤の花が木にから垂れ下がっています。その数は驚くほど、苗字に好んで使われた訳が分かった気がしました。
日本の固有種の藤、たくましく根付いています
やがて花が消えると藤は周りの緑に埋没しどこにあるのかわからなくなってしまいます。花の季節の今は藤がその存在感を一番示している時期のようです。

2015年4月26日(日)
植木市






前回も植木の話題でしたが、新緑の季節、若木を捜しに京都は東寺の植木市に行ってきました。

毎月21日に市がたつことは聞いていましたが訪れるのは今回が初めて。
京都駅から市まで歩きましたが近づくと人の賑いも増してきます。市に到着するとそこには
植木やが軒を連ねています。同じ植木屋でも庭木を扱っている店、高級盆栽を扱っている店などなど微妙に特色があり、見ごたえ十分でした。
わたしは部屋の中にも飾れる緑の苔玉にのったかわいいミニ盆栽を3つも購入してしまいました。
毎日その小ぶりな葉を眺めて癒しの時間を楽しんでいます。

2015年4月19日(日)
身近な緑




今年の春は雨の日が続きますが、雨の合間に山に目をやるといつの間にか全体が淡い新緑におおわれています。

人にとっては沈みがちな雨の日も植物にとっては水分を蓄える大切な恵み。雨上りの澄んだ空気の中で輝く緑の鮮やかさはこの時期ならでは。
以前は桜が終われば春も終わりなんて思っていましたが、桜以外の花々が咲き、緑が鮮やかになるこの時期になってもウキウキした気分が続きます。
そんな緑を身近にあじわいたいと、ホームセンターで小さな楓の鉢植えを購入しました。
枝先にはまだ巻いているベビーリーフ。これから濃い緑になりやがて紅葉、身近においてじっくり愛でたいと思っています。
こんな思いが芽生えてきたのはわたしが齢を採ったということなのでしょうか

2015年4月9日(木)
巣作り




京都の御所の一角、高い木に見慣れぬ大きな鳥が集まっていました。
川のそばでよく見かけるアオサギが集団で一本の木に巣を作っています。枝を一本ずつくわえてはせわしく行き来をしていました。
春先は鳥たちの恋の季節、カップルが誕生しています。やがて緑が芽吹き、昆虫や小動物が増える春に子育てをするためにせっせと準備をしています。
アオサギの巣のから少し離れたところにはカラスがじっと巣を伺っています。卵を狙っているのでしょうか?
天敵の存在が集団で巣を作る理由かもしれません。集まって巣を作ると当然その下にはたくさんの糞が落とされます。小さな木なら枯れてしまうこともあるようですが御所の大木なら心配なさそうです。
トキやコウノトリが巣を作っていたら大騒ぎになるのかもしれませんが、静かに巣作りはすすみます。
水辺で餌を採る留鳥の鷺、生まれた雛も観察できればと期待が膨らみます。

2015年3月31日(火)
新緑




鴨川の河原にベビーリーフがなびいていました。

2015年2月3日(火)
紅梅

今年初めての花を見ることができました。


2014年12月8日(月)
紅葉と和風建築




まさに晩秋、長い間楽しませて貰った紅葉もあとわずか、道路には赤や黄色の葉が重なりあっています。

紅葉の色はその背景で一層映えます。
青空、常緑樹の緑、そして和風の家屋とのマッチングは絶妙です。白壁、屋根瓦、木組みの軒下も紅葉の赤をより際立たせてくれます。また、座敷の縁側からの眺めも格別です。見慣れているから余計にそう感じるのか、日本に生まれた私たちにはその組み合わせを美しいと感じるDNAが組み込まれているようです.。
写真は医院からひと山越えた柳谷観音、一瞬さした西日に一層紅葉が映えていました。

2014年12月1日(月)
天王山の秋景色




診療所からいつも見える天王山、繰り返し歴史に登場した要衝として有名ですが、私はその山容もたいそう気に入っています。

お椀を伏せたようななだらかな形、緑に覆われた山肌はいつも私たちを癒してくれます。
人里に近いところは竹林も増えていますが山の奥のほうは落葉樹が生い茂っています。
先日若山神社に紅葉を見に行ったとき、ふと見上げると黄色く色ずく天王山。日の光に輝く光景に思わず見とれてしまいました。
山が近くにある毎日は良いものです。

2014年11月23日(日)
深泥池 (みどろがいけ)




先日、紅葉を追って京都の北を走っていて深泥池 に辿り着きました。色づいた北山に抱かれた湿原、身近にこんな自然が残っていたのかとしばらく見惚れてしまいました。北にある宝ヶ池は人造池です深泥池は一万年以上前からこの地で多様な動植物をはぐくんできた場所、古い文献にも数多く記載されているそうです。

この場所はまた私にとって学童時代を過ごした思い出深い場所。島本に引っ越すまで、物心ついてからの10年余りを過ごした出発点のような場所です。池の傍にある公園では暗くなるまで草野球に興じ、夏の朝にはカブトムシを探しに行ったり、水路でカメを捕まえたり。思い出は数多くありますが、池の光景に足を止めたことはありませんでした。以前は池の周囲に糸を垂れる鮒の釣り人でにぎわっていましたが、今は水質保全のため釣りは禁止されひっそりとしたたたずまいになっています。落葉樹に囲まれた湿原、秋も新緑の春も楽しめそうな深泥池を再発見できました。

2014年11月17日(日)
秋の日差し




木々が日に日に色づき見慣れた光景も錦を帯びるこの頃。紅葉も曇り空で見ると以外にくすんでいたりもしますが、日差しに包まれると色は一変。キラキラと鮮やかに光り、枯れ木に花が咲いたよう。順光、逆光、影もあいまってシャッターチャンスですが、どの方向から良いか木の回りを巡ったりしてるうちに日が陰ることもしばしばです。そんな時は次の日差しがさすまで空を見上げ、雲の切れ間までジッと待つしかありません。京都の街に出た先週の木曜日は天気の変わり目で雲が多く、日差しとにらめっこといった感じが続きました。そして秋は4時過ぎには日が傾いたかと思うとすぐに沈み、長い夜が始まります。一期一会と言うと大袈裟ですが、待ちわびた日差しでいい色の写真が撮れた時は最高の気分です。

初秋の今は日が照ると暖かく絶好の行楽日和。幼児や学童が広場で遊ぶ姿も数多く見かけました。風景と人々、ともに輝きこころ癒された一日でした。

2014年11月10日(月)
紅葉のあたり




「今年は紅葉の当たり年」とこのところよく聞きます。あたりの条件はと調べてみると、

夏の日照時間が長く雨も降り、朝晩の寒暖の差が大きいといったことが挙げられています。木の生育がよく色付いた葉がなかなか落ちないといったところでしょうか
逆に外れ年は雨が少なくて夏の間に葉が枯れたり、台風で飛ばされたり、寒くなりすぎてすぐに枯れてしまったり、木々にとっては受難の年のようです。
今年は夏に雨が多く台風も来ましたが時期が早く、11月になっても比較的穏やかな日が続いています。なるほど当たり年の条件を備えているようです。
紅葉の色は緑のクロロフィル、赤のアントシアン、黄色のカロテノイドという色素の具合で色合いが変わってくるそうです。同じ木でも色合いが違ったり、葉の場所によっても違ったり原理は簡単ではないようです。
そんな色素の名前はどうでも鮮やかな紅葉を長く楽しめればそれで充分です。

2014年11月3日(月)
鴻雁来る (がんきたる)




二十四節気、寒露の初候が鴻雁来る。新暦では10月の中旬頃になります。

ちなみに同じカモ目カモ科と親戚同士の雁と鴨、比較的小型のものを鴨と呼ぶようです。
雪が降り、水面に氷がはり餌が乏しくなる北国から長い距離を飛んで鴨が越冬地にやってきます。
この時期、鴨川でよく見かける頭が茶色のヒドリガモやピンと伸びた尾をもつオナガガモ、、すぐ近くを群れで歩くこのカモたちも繁殖地はシベリア。
長い距離を仲間で助け合ってやってきたと知ると「ご苦労さん、ごゆっくり」と声をかけたくなります。
一方一年中鴨川にいる留鳥のマガモにとっては、冬場だけやってくる渡り鳥は言わばよそ者。それでも縄張り争いをする様子もなく、仲良く水草をついばんでいます。いつもの冬の光景が始まりつつあります。

2014年10月27日(月)
学会参加

先日、消化器病に関する学会に参加しました。消化器と言っても胃腸に肝臓、膵臓、胆嚢などなど分野は様々。今回は新たな治療が始まったC型肝炎、ピロリ菌の検査法などの最新情報に接することができました。いくつかの学会が合同で行う今回の学会は4日間に渡り数千人が参加する大規模なもの。
これだけ大規模だと地方都市での開催はもはや困難。開催都市はいくつかの大都市に絞られてしまいます。学会場が新幹線で行ける変わり映えのしないところばかりになったのは少し残念。実は勤務医の頃は学会出張は日常業務からおおっぴらに離れ羽根を伸ばす機会でもありました。地方都市での開催は半分観光気分でした。開業してからは日帰りの範囲にしか行けません。参加も一日か2日までに限られます。今回は神戸での開催、近い場所ではありますが用事がないとなかなか訪れることはありません。三宮からポートライナーに乗り港町の光景を眺めていると岸壁に豪華客船、のんびり船上でくつろぐ人々を見て、「自分もいつかは」と思ったり、ささやかな小旅行を楽しみました。


2014年10月20日(月)
寒露




10月に入って二回やってきた台風がすっかり季節を変えてしまいました。秋分をすぎ今は寒露の時期、夜間気温が下がり空気中の水蒸気が降りてきて草木の表面を覆います。この時期は視界を淀ませる水分が少なく夜の月はこうこうと輝き、朝の青空は本当に抜けるよう。北からは雁が飛来し、菊の花が咲き、虫たちが最後の音を懸命に絞り出しています。

足元に目を向けると、河原には猫じゃらしが穂を揺らして群生していました。この猫じゃらし、穂の形は麦に似ていると思いませんか?それもそのはず、穀類の粟の原種なんだそうですそういえばこの時期、普段は水中の水草をつついてる鴨たちが岸辺に上がってきて穀類の雑草を食べている姿を時々見かけます。さすがに自分で食べる勇気はありませんが、秋らしく穂が風に揺れる姿に見入ってしまいました。

2014年10月13日(月)
秋の夕焼け



日の入りが早くなり、夕焼けが鮮やかになってきました。時折ハッと息をのむ色が広がることがあります。

光の波長と空気中の水蒸気やチリの状態とで色合いが変わるとのこと。ちょっとほこりっぽい街の空気が微妙な色あいに貢献している部分があるのかもしれません。夕日とビルの灯りと車のライト、不思議にマッチした光景に思わずシャッターを切りました。。

2014年10月6日(月)
講演会



先日、島本町のふれあいセンターで講演をさせていただく機会がありました。6月に町内の先生方に話した内容でしたが、今回は水無瀬病院のイベントの一環として一般の方むけにということで準備をすすめました。

タイトルは「医療との上手な付き合い方」といういささか風呂敷をひろげすぎたもの。
テーマは生き方と医療の利用の仕方、終末期医療の問題点とその対処でした。具体的には今年の二月に聞いた中村仁一先生の自然死についての講演、胃瘻をはじめとした延命処置の説明、在宅での看取りのための心得といったところ。誰もが無関係ではいられない事柄ではありますが、どれほどの方がきてくださるか不安もありました。ふたを開けてみると100名ほどの会場は椅子を追加で並べるほどの方々で埋まっていました。皆さんの医療への関心の高さがうかがえました。参加された方からは「わかりやすかった」との声をいただきました。
ご希望があれば機会を見て医院の待合室ででもお話をさせていただきたいと考えています。

2014年9月29日(月)
母校の感触



水無瀬駅前の島本第一中学校、私が30年前卒業した母校です。多感だった3年間にあったいい事悪い事、昨日のことのように覚えています。校舎や体育館は在校当時のまま、通勤の時に遠くから眺めたり、フェンス越しにクラブ活動の様子を見るのは朝のちょっとした楽しみです。

先週ちょうど中学校の体育祭が行われている日に久しぶりにグランドへお邪魔しました。グランドに入ったのも卒業以来、踏みしめた感触は砂の粒がちょっと粗め、昔と変わりないなつかしい感触でした。グランドには父兄以外にも私のような野次馬が少なからずいたよう。入った時はちょうどリレーの真っ最中、白熱した競技の様子は昔も今も変わりません。一つ違ったのは生徒の人数です。私の在学中はトラックを取り囲むように生徒があふれていましたが今はその半分ほど。減ったのは寂しいですがこれからも影ながら応援し続けたいと思います。

2014年9月22日(月)
前線



前線という言葉。季節の変わり目にはよく耳にします。秋なら紅葉前線が北から南へ山から里へ下がるのはわかりやすいですが、毎日のように気象情報で聞く前線はわかっているようで私は雨が降りやすいところぐらいにしか理解していませんでした。特に今年の夏は「前線の活動が活発で豪雨」といったニュースに落ち着かないことが少なくありませんでした。

調べてみると前線は北の寒い空気と南の温かい空気の境目のこと。寒い空気が広がっているところが寒冷前線。温かい空気が押しているところが温暖前線。梅雨の長雨は寒気と暖気が押し合う停滞前線によるそうです。日本周辺では寒気のオホーツク海気団、シベリア気団と温かい揚子江気団と小笠原気団が季節の変わり目にせめぎあっています。冷たい空気と温かい空気がぶつかるところでは暖かい空気が上に押し上げられる上昇気流が発生し、そこに雲が発生し雨が降るという理屈。理屈はともかく季節の変わり目には前線の周りで雨が降りやすいところということでよかったようです。

2014年9月14日(日)
河原のキノコ

先日、鴨川クリーンプロジェクトと銘打たれたイベントに参加しました。京都市、新聞社などの企業が協賛し定期的に行われている川の大掃除です。私も娘の付き添い、各団体から動員されているような方々が多数されてました。総勢100名以上で丸太町から北大路まで2時間ほどゴミを拾いました。歩き始めてみると意外にも河原にはゴミはほとんど見当たりません。京都は観光地ということもあってか、普段から早朝にゴミ袋を持って目を光らせている方々を見かけます。地道な働きのおかげと敬意を新たにしました。ゴミの代わりに目にしたのが多種類のキノコ。白い小さいのはアマタケ?


茶色で表面が濡れているのはヌメリイグチ?


図鑑と見比べてのことなので自信がありませんが身近にある生き物の調べ物は楽しい作業です。キノコは雨の多い今年だけのことなのか来年以降も違った視点で河原を歩けそうです。

2014年9月8日(月)
アメンボ




雨上がりの鴨川、流れの緩やかな水面を眺めていると跳ねる小さな影。
久しぶりに見かけたアメンボでした。水に浮き、独特の動きにしばらく目を奪われます。
かつては雨上がりにはどこからともなくやってきてどこの水溜りでも見かけましたがいつの頃からか見ることがなくなりました。
いったいどこから来るのだろうと思ったことを今回調べてみると、なんとアメンボは飛ぶことができるとのこと。水の上だけしか動けないのかと思っていたアメンボ、ネットではその飛び立つ姿を動画で見ることができました。水面に、空にしっかりと命をつないでる姿を見ることができて嬉しくなりました。

2014年9月1日(月)




今年の夏は雨の日が続き、作物の生育が心配されるところです。でもこの雨模様にむしろいきいきとしているのが苔。京都のお屋敷の中には塀の外にも庭を設けている粋なお宅があります。私の自宅近くにある外庭でフカフカの杉苔を見つけました。トップページにも掲載した写真ですが屋久島の森で見たような深い苔、雨の後は一層深い緑になり思わず手で感触を確かめたくなります。周りを取り囲むように黄緑の銭苔、コントラストもまたよいものです。酷暑の夏は干からびている苔たち、でも意外や意外、苔は乾燥に強いとのこと、むしろ暑く蒸されるのが苦手だそうです。強い日差しも強い風も苦手、外庭の世話は相当に骨が折れるようです。時には今年のような苔が目立つ夏があってもよいのかもしれません。

2014年8月25日(月)
鴨川の芝生




鴨川の河原、昼は大勢の観光客でにぎわい、夜には水面に写る明かりを眺めながら会話を弾ませるカップルが並びます。今年はこの河原が色鮮やかなふかふかの芝生でおおわれています。これまでの砂の河原では雨が降れば表面が流れ、風が吹けば砂塵が舞います。この数年河原を緑の芝生で整備しようと試行錯誤が続けられていました。人に踏みつけられないように通路を分け、どの芝が根をはりやすいかと何種類か植えつけられていたこともありました。それでも根を張る頃の雨不足で枯れたり、根をはってもまだ浅い間に雨に流されてしまったり根付くにはいくつもの試練があります。ようやく緑の芝生になっても冬の間に枯れ、新しい芽が出るか出ないか、芝生が弱い時期に踏みつけられ無残な姿で春を迎えたこともありました。その芝生養生にようやく切り札が見つかったようです。先日の豪雨で水に浸かった芝生、これまでなら剥がれてずたずたになっていたところですが青々とした姿。残った芝生は目立たない緑のゴムネットでしっかり固定されていました。ネットがあれば土も簡単には流されません、人に踏まれても根まで傷つくことはありません。目に鮮やかな芝生、緑の絨毯が新たな京都の風景になるよう皆で守っていきたいものです。


2014年8月18日(月)
台風情報




先週は台風11号が西日本を縦断し不安な一日を過ごしました。メディアでは途切れることなく各地のニュース流していました。「大型で非常に強い台風」だった今回の台風。大型とは風速毎秒15メートル以上の強風域の直径が500-800キロの大きさ、非常に強いとは最大風速が毎秒43.7-54.0メートルの間のものと定義されています。沖縄の近海では強い勢力の台風も海水温が下がる本州に近づくと勢力が弱まります。台風と呼ばれるのは風速が毎秒17.2メートル以上の低気圧。「台風が熱帯低気圧に変わる」とは風速がそれ未満に低下し勢力が弱まったということになりホッと胸をなでおろします。

今年は空梅雨で7月下旬は猛暑が続きどうなることかと思っていましたが台風の後は気温も下がり幾分過ごしやすくなりました。災害は困りますが適度な雨とクールダウンをもたらしてくれる台風は悪いところばかりではないように思います。その後も今年は梅雨のような不安定な天候が続きます。適度な雨を超えて豪雨になると困るのですが、、、

2014年8月11日(月)
体操の季節




夏も盛りのこの時期、早朝には出席カードをぶら下げて広場に急ぐ学童たちを見かけます。眠たそうな目をこすりながら最初は動きも鈍い子達。体操も終わりに近づいたころには元気いっぱい友達を見つけてはしゃぎ走りまわる。

こんな光景が何十年も前から繰り返されて、今やラジオ体操は日本の夏の風物詩と言ってもよさそうです。一方、最近地域で流行なのが「いきいき百歳体操」。10年ほど前に高知で始まったこの体操アッという間に全国に広がり、島本町でも30か所ほどで定期的に行われています。ラジオ体操は柔軟体操ですが、百歳体操は手首、足首に重りをつける筋力維持の要素も入っています。筋力と柔軟性、そして地域の人が集うことで培われる社会性、上田医院の患者さんたちの間でも大人気です。身近なところでは隣の教会でも開催されています。病院は月に何度も行くことはありませんが体操は週に何度も、いい習慣をつけてお友達を増やし、ついでに生活習慣病も癒していただきたいと思います。

2014年8月4日(月)
セミの鳴き声




梅雨が明け、青空が抜けるように広がる頃、音で夏を感じさせてくれるのが蝉。写真のように
木が生い茂る場所に近づくとけたたましい音が響きます。早朝は空が白むとともに目覚まし時計のように泣き始めます。鳴き声の種類も様々。ジーと暑さを感じさせるアブラゼミの声、なんとなく急かされるツクツクボウシ、暑さの疲れを増幅させるミンミンゼミ、夕暮れにちょっと涼しげな感じのヒグラシ。それぞれに思い浮かぶ夏の光景があります。蝉は一日中泣いているのかと思っていたら、気温の上がる昼間は蝉たちも休憩しているらしく、比較的涼しい朝晩になく蝉が多いそうです。地中で長く過ごし、短い地上での時間を精一杯生きる蝉。大切な夏の演出家です。

2014年7月28日(月)
今年の屋上菜園





梅雨も終わり、いよいよ盛り夏。夏野菜の季節でもあります。

今年も上田医院の屋上には菜園が作られています。
風をよけるように壁際に並ぶ大型のプランターには茄子、オクラ、青紫蘇などなど。スイカやカボチャの蔓は這う場所を探しながら葉を広げています。スイカの小さな玉がすでにいくつかできていました。先日、早々にスイカをいただきましたが、なかなかの甘み。幸先良好です。
そして今年豊作なのがトマト。小さな実が鈴なりになって色付くのをまっています。同じように作っていても年によってよくできるもの、できないものがあるそうです。春先にはプランターや土、肥料の買い出しには協力しましたが、その後は世話をするとよ子先生が朝に晩に水まいたおかげで順調な生育が続いています。あまり雨の降らなかった今年の梅雨はさぞかしたいへんだったろうとご苦労がしのばれます。間もなくやってくる収穫ラッシュには感謝していただきたいと楽しみにしています。

2014年7月21日(月)
祇園祭




京都に住んで数十年、祇園祭りといえばこれまでは夜に出掛けるものでした。辻々にそびえる明かりの灯った鉾を人波に流されるように巡る。ただでさえムシムシするこの時期、屋台の調理の火と人々の体温で上がる熱気が祭りの印象でした。

今年は初めて動く山鉾、巡行を見る機会がありました。山は十人ほどの人が担ぐ小ぶりのものですが、鉾は家が動いているようなもの、長く伸びた先端はビルの6-7階に達する高さです。数十メートルの縄に引かれてゆったり進む姿は迫力満点でした。鉾はお囃子をする人が乗り込み、先導をする町衆、縄を引く人々、扇子を持って隊列を優雅に指揮する人、大勢の人に支えられた祭りであることがわかります。これらの人々は鉾町の言わば町内会の集り、鉾を維持し、祭りに参加することは大変な労力のはずです。でも伝統を重んじ、祭りを大切に思う気持ちが親から子、孫に伝えられてきたのでしょう。皇室と神社の葵祭りもよいですが、民衆の心意気が感じられる祇園祭りは千年の歴史をこえてこれからも長く続いてくれそうです。

2014年7月9日(水)
鳩の秘密




どこにでもいる鳥といえば鳩。これまでいろいろな鳥を紹介してきましたがあまりに身近すぎて書いたことがありませんでした。
先日、河原を歩いていると声を出し、羽を膨らましてメスを追いかける鳩を見かけ、ちょっと興味がわいてきました。
鳩のイメージといえば素直でおとなしいといったところでしょうか。鳶のように大きくもなく、カラスのようなずうずうしさもない。なのにこんなにたくさんの鳩がいる。何か秘密があるのかと調べてみるとありました。
鳩は食べ物の多いこの時期に限らず年に何度も繁殖をするそうです。
それに哺乳類でない鳩がなんとビジョンミルクというミルクで子育てをするとのことミルクは食道の一部の膨らんだ部分から出て、吐き出すようにして雛に与えます。なるほど、餌を求めて飛び回るより、よっぽど安全に子育てができ増えることができるのだと合点しました。生活環境も人間のそばが安全と思っているのか近づいても飛び立つ気配がありません。これも生きる知恵なのかもしれません。

2014年7月6日(日)
魚道




京都の鴨川は市街地の真ん中をゆったり下っています。穏やかな流れなのは数多く設けられた堰のおかげ。堰がないころは広い石の河原をもつ急流だったようです。貯まった水は小さな滝になって堰を下ります。そんな段差が折り重なる光景は独特の風情を醸し出しています。でも川をさかのぼる魚たちにとっては厳しい障害物。水質が一時悪化するまでは鴨川にもたくさんの鮎が遡上していたそうですが、水質が改善した今は堰に阻まれ上流までいくことができないそうです。そこを解決しようと設置されたのが箱形の木製の魚道。鮎の遡上に合わせた期間限定のもののようですが中は水が回り落ちるようになっていて鮎のジャンプ力でも十分のぼれるようです。魚が集まる魚道にはさっそく鳥たちが目を光らせています。魚道の縄張り争いなんかが勃発しそうな予感もします。遡上した鮎に町中で釣り人が糸を垂れる、魚道は川の風景を変えてくれるかもしれません。

2014年6月16日(月)
ホタルの撮影

先週になりますが、鴨川の支流「みそぎ川」に蛍を見に行きました。蛍は同じ時期同じ場所でも年によって多いこともほとんどいないこともあります。
このホタル、天候によっても雨が降ったり風が強かったり肌寒い日は出てきません。満月が出ていたり明かるい夜も少なくなるようです。
今年はまずまずの当たり年、雨上がりの曇った夜、暗い川面をゆったりと小さな明かりがいくつも舞っていました。ゆっくり肉眼で鑑賞した後には、なんとか撮影できないかとチャレンジしました。
暗闇の中の淡い光。カメラの感度を上げ、シャッターを長くし三脚を構えて準備万端。でも相手は動く虫、こちらの思い通りにはなりません。数多くシャッターを切り、やっと数枚ホタルを画像に捕えることができました。



2014年6月9日(月)
ツバメのその後





2週間ほど前に医院の軒先で生まれた5羽のツバメのヒナ。最初はしわしわで体に不似合いな大きな口を必死にあけてドアの開閉にも反応して鳴いていました。今年は餌が多かったのかその後見る見る大きくなり、知恵もついてドアの音にも反応しなくなったかと思ったら10日余りで巣立ち。あっけないものでした。

しばらくして医院の玄関前に枯草がパラパラ、何事かと思ったらなんと玄関自動ドアのセンサーの上にツバメが巣作りを始めています。他の場所ならどこに作ってもいいのですが、さすがに玄関が糞だらけというわけにはいきません。心を鬼にして撤去しました。撤去してもしばらくするとまた泥が積まれます。あきらめてもらうためにセンサーの上にやむなく目張りを施しました。その後もあきらめきれないのか、若いツバメたちが周りを飛び交っていました。医院の軒先にあった巣は小さく5羽が使うには手狭、ひょっとしたら狭さを解消するため二番目の巣を作ろうとしていたのかもしれません。

2014年6月2日(月)
芒種 ぼうしゅ




週末は田植えで忙しかったかたもおられたと思います。6月上旬から中旬にかけての二十四節気が「芒種」

稲など穂を出す植物の種をまくころという意味だそうです。芒種の初候は「蟷螂(カマキリ)生ず」、次候は「腐草蛍(ホタル)と為る」、末候は「梅子黄なり」。カマキリやホタルといった昆虫がこの時期の風物詩、野山に命があふれます。芒種も末になるといよいよ梅が色づく梅雨。先日街で鮮やかな早咲きの青のアジサイを見かけました。まだほとんどのアジサイは蕾のままですが梅雨のころには多種多様な紫陽花が競うように花壇から身を乗り出すのが楽しみです。そしてそのあとには夏至、息つく間がなく季節はめぐります。

2014年5月26日(月)
京都の美術館




京都は大都会ではありませんが個性的な美術館や博物館が点在しています。

代表は京都市美術館。宮殿を思わせる歴史的な建造物。様々な企画展が催され、絵画だけではなく書、工芸品のなど、どちらかというと伝統的な展示が主体です。一方、大鳥居を挟んで向かい合うのが国立近代美術館。企画展は絵画が主体ですが常設展は個性的です。絵画以外にも写真や、どこが芸術なのか理解が難しい前衛的な作品の数々。館内のカフェもちょっとおしゃれな感じです。そして時々訪れるようになったのが烏丸三条近くの京都文化博物館。町中のこじんまりしたビルですが最近でも浮世絵や印象派など興味深い企画展が続いています。伝統工芸の常設展や映画の定期上映など他とは違った施設になっています。面白い展示に巡り合えた時にはカタログを買い求めて医院の待合室におくようにしています。待ち時間にはお楽しみください。

2014年5月19日(月)
院長外勤




月に一度、土曜日の午後に院長が急いで医院をあとにする日があります。行き先は大阪市内の森ノ宮。そちらにある診療所で大腸内視鏡検査の手伝いをしています。毎月行き始めて10年ほど、診療所の先生には天王寺の病院に勤務していた時からお世話になり、上田医院の継承の際にもいろいろと教えていただきました。

月に一度の大阪はちょっと楽しみでもあります。特に春には大相撲のノボリがあちこちに立ち、川沿いには桜並木と屋台村。森ノ宮から見える大阪城とその周りの公園は都会のオアシス、季節ごとの景色を見せてくれます。時には鶴橋まで足を延ばして旧交をあたためる食事会。帰りにはキムチのお土産。そして行きかえりに見る都会の 喧騒も私には十分刺激的です。

2014年5月12日(月)
ベビーの季節




私のなかですっかり春の風物詩になったのが鴨川のカモのベビーたち。

小鴨はカモの一種、カモの子は子鴨と書けばいいのでしょうか?今年も一組の親子を見つけました。子鴨は8羽。始めた見かけたのは雨のあと水量の多い日でした。流れのはやい川の本流では子鴨が流されてしまうのでしょう、川床が並ぶ流れが緩やかなみそぎ川に避難していました。休日に望遠レンズで近づこうとしましたが親ガモは見ていないようでも適度な距離を保ち続けます。ちょこまか動く子鴨に目を配り、外敵にも目を光らせる。人間も動物たちも親は大変です。もう一つベビーの話題。医院に数年前にできたツバメの巣にどうやら今年もつがいが帰ってきてくれたようです。このところじっと巣の中にこもり卵を温めている気配です。ピーチクパーチクのにぎやかなひなが生まれるのも間もなく。花の季節の次のベビーの季節、無事な成長を念じる落ち着かない日々が続きます。

2014年5月7日(水)
院外薬局




今週から上田医院では来院された患者様に院外処方箋を発行し、処方箋薬局でお薬を受け取っていただく体制になりました。時間と手間がかかることになり申し訳ありませんが諸般の事情もありご協力をお願いいたします。また、上田医院のそばには可愛らしい処方箋薬局が誕生しました。西国街道を島本駅に向かうまで、当院から徒歩数十秒のところにある白い壁に青い屋根の「クボタ薬局」です。目新しい佇まいは工事中から近隣の方々の注目を集めていたようです。中の待合室も純白の壁に木製の棚、薬剤以外の品も並んでいたりして「アメリカの海辺の駄菓子屋さん」といった風情。「気楽に立ち寄れる井戸端」になってくれればとも思います。もちろん薬剤の説明と管理が業務の中心ではありますが、置いてあるものを眺めるだけでも面白そうです。上田医院で話したりなかった方は薬剤師さんにじっくり話を聞いてもらってください。

2014年4月28日(月)
東京出張




お休みをいただいた先週土曜日、東京での学会に参加してきました。この時期は新緑の野山を新幹線が猛スピードで走り抜けます。年甲斐もなく窓際の席を指定した私は車窓にくぎ付けでした。このところ品川で開催されることが多かった学会ですが今回は東京駅の近く、建て直された駅舎を見ることを密かに楽しみにしていました。東京に行くたびに林立するビルに圧倒され早々に退散するのですが、今回は天候にも恵まれすごしやすい日だったので会場の周りを少し散歩してみました。いわゆる丸の内のオフィス街、相変わらずビルは高くそびえていましたが、ビルの合間から見える皇居では堀と石垣と緑がキラキラと光っています。企業の小さな美術館も点在し、見覚えがある建物と思えばもとGHQのあったビルや帝国劇場。東京駅は外見も内装も重厚で堂々とした作り、ちょと恥ずかしかったですがしばしたたずん見入ってしまいました。東京もじっくり見て回ると面白い街なのかもと今回初めて思いました。

2014年4月21日(月)
花壇




山が淡い緑を覆われ、ハナミズキが咲き、野にはレンゲの花があふれています。数ヶ月前の色の少ない時期にも街角に彩りを添えてくれていたのが花壇。ナデシコにシクラメンなどなど、この時期花壇の花の色も一層鮮やかになってきています。町内では水無瀬駅や島本駅前にも立派な花壇が整備されています。そう言えば上田医院の前にもこじんまりとしたプランターがありました。自然に育ったものではない花壇、街と花を愛する人がいればこそ。人知れずお世話をして下さっている方々には頭が下がります。

2014年4月14日(月)
青い目の銀輪隊




ソメイヨシノが散り、八重桜が見頃を迎える。あわただしく花が移ろい私たち日本人がウキウキするこの季節、海外からのお客さんたちも京都を楽しんでいるようです。毎朝前を通りかかる旅館、歓迎の文字と宿泊のお客さんの名を記した看板には横文字が大部分を占めている日も少なくありません。街で話されてる言葉、英語と中国語など意味はわからなくてもなんとなく何語かはわかります、でも最近はそれ以外、ヨーロッパや東南アジアからも大勢来られている様です。そんな観光客の足として増えているのが自転車。急な坂が少ない京都市内では渋滞知らずの自転車は免許もいらない便利な乗り物です。グループで走る姿はもはや日常の光景になっています。花の時期には観光客の方も飲み物を買い求め桜の下でささやかな花見の宴を開く姿をよく見かけました。バスでお決まり所を回るより今の京都を感じていただけそうです。

2014年4月7日(月)
補色効果




緑が徐々に濃くなり、白やピンクの桜に見とれているといつの間にか足元には黄色い菜の花の絨毯が広がっていました。春は色があふれ一雨ごとに微妙に色合いを変える季節です。花の写真を撮るときに花を際立たせるのに大事なのが背景の色調です。曇り空に白い桜は映えませんし、赤い夕陽に紅梅も落ち着いたインパクトに欠けそうです。赤、青、黄が混ざり合ってできる様々な色。色を順番に丸く並べた色相環の対極にある色同士を補色と言います。黄色には紺色、赤には水色といった具合にその混ざり合うことのない色同士はお互いの色をひきたてる効果があります。印象派など有名な画家も補色の組み合わせによりインパクトのある作品を生み出しています。実際には色相だけではなく明るさや鮮やかさ、そして写真の場合レンズのピントも大事な要素になります。あまりむつかしいことを考えてるとシャッターチャンスを逃してしまいそうですがちょっと意識すると印象に残る写真が撮れるかもと思っています。

2014年3月31日(月)
出水のしだれ桜



弥生も最終日、正月からの3か月間は特に早く感じます。
その間、梅に桃、そして桜、花を待ち焦がれる気持ちが時を短く感じさせるのかもしれません。
今年はソメイヨシノの開花は遅くなっているようですが京都御所では早咲きの桜は花をいっぱいに着け始めていました。御所の南西部、蛤御門から入ったところに出水の小川とよばれる水場があります。
その向かいに一本の見事な枝垂桜が立っています。早咲きのこの桜、私にとって開花の標準木的存在になっていて花を見ることができたときには一年間無事に過ごせたことを実感します。
この時期には決まって桜の話題ですが、桜は広いところで見るのが一番。少し離れたベンチに腰掛け花と周りにあつまる人々の笑顔とを楽しみます。老若男女問わず花を見た瞬間には皆はなやいだ表情になります。これから高瀬川、鴨川、疏水と京都の桜の名所では青空と水面に映える白い花にカメラマン魂をくすぐられそうです。

2014年3月24日(月)
良い姿勢



 姿勢というテーマで書き始めましたが自分の姿勢がお世辞にもよいとは言えないことオープンにするのに躊躇していました。自然なバランスのよい姿勢はあらゆるスポーツの基本。日常生活でもバランスの良い姿勢は関節に無理な力がかからず怪我の予防になります。
私は20代のころ膝の痛みが長く続き、長い距離を走ることができませんでした。これはランニングのフォームが自己流で膝に過度の負担がかかっていたことが原因だったようです。
 先日購入したランニングの本にいいことが書いてありました。体の重心であるみぞおちの少し上あたりを意識する。重心を意識しながらバランスをとると姿勢、フォームが変わります。その重心を少し前に出すと自然に体は前に進みます。ランニングでもウオーキングでも重心を前に出すことでこれまでは痛くて走れなかった距離でも走れるようになりました。
 普段の生活でも重心を意識し続けられれば肩こりや腰痛に悩まされることもなくなりそうです。わかってはいても、気が付けばいつの間にか背中を丸め顎を突き出したみっともない恰好をしています。診察室で背中が曲がっていたら遠慮なく注意をしてやってください。

2014年3月17日(月)
眠ネコ



春の暖かい昼下がりは強い眠気に襲われることがしばしば。満腹のおなかに花粉症の薬の眠気も加わり、失礼なことに診察中マスクの下でアクビを噛み殺したことは一度や二度ではありません。これは人間だけではないよう。一年中よく寝てる猫の動きがこの時期更に鈍くなっているようです。気持ち良さそうに眠る猫を見て癒され、こちらも更に眠気が増します。猫の語源はよく寝る「寝る子」からきているという説もあるようです。

誰がはかったのか平均的な猫は一日16時間、天敵がいない飼い猫はなんと20時間も寝るとのこと。無防備に腹を出して暖かいカーペットの上でまどろむ我が家の猫たち、すっかり野性を忘れた猫たちは世の中で一番幸せな生き物かもしれません。
そんなに寝てよく腰が痛くならないななどと負け惜しみの一つも言いたくなる春の午後でした。

2014年3月10日(月)
携帯カメラ

最近の携帯電話、スマートフォンについているカメラの性能には目を見張るものがあります。解像度は高いしピントはあってるしズームしたり明るさを調整したりビデオまで自由自在です。単に記録するだけなら充分、医院のホームページの写真も携帯で撮ったものが少なくありません。撮り損ねたと思っても後でコンピュータを使えば大きさや明るさ、色合いは変更出来たりします。そんな携帯にできないのがボケの調整とシャッタースピードの変更。ボケといえば写真の敵のように思われていますが、良い写真は適度なボケが入りメリハリがあります。下の二枚の写真。全体にピントが合った携帯カメラ風より、くっきりと浮き上がった写真には周りを取り巻く空気を感じたりもします。





ビデオでも家庭用の機器で撮ったものはどこにでもピントが合い失敗は少ないですが映画では話す人に素早くピントが合い、切れ味のある映像になっています。最近はデジタルカメラのビデオ撮影も長時間可能になってきました。デジタルカメラにいいレンズを装着して映画風の動画をいつの日か取りたいと思っています。

2014年3月3日(月)
冬の屋上庭園



夏に収穫の最盛期を迎える屋上庭園。寒さが厳しい時期には吹きさらしの屋上へ上がるのにちょっと勇気が必要です。先日寒さが緩んだ午後久しぶりに様子を見に行きました。冬は農閑期で何もないかと思っていましたが、プランターには所狭しと冬野菜が育っていました。冷たい風を避け、日差しを浴びるように北の壁際に並べられたプランターには小松菜、水菜に春菊、サニーレタスにネギ。私には名前がわからない野菜、ひょっとしたら雑草が紛れているかもかしれません。皆小さな株ですが元気に育っています。食卓に彩りが少ない時、どこからかあらわれた小ぶりの緑、いつも新鮮なネギ、知らないうちに屋上庭園の恩恵を受けていたようです。

2014年2月24日(月)
町家再生




京都の町を歩いていると、昔ながらの京町家がまだまだ残っています。
町家を再生した雰囲気のあるお店も人気です。ウナギの寝床と呼ばれる細長い敷地。狭い間口にですが奥行きがあり、坪庭の緑に癒される。奥まで続く土間は夏は風の通り道ですが冬の寒さは厳しい構造です。寒さ対策より暑さ対策がメイン。
明治のころの京都の写真を見るとそんな町家が延々と軒を連ね気品を感じさせる町並みです。今でも祇園の一角にその面影を見ることができます。
この町家、戦後間もなくの建築基準法で不適格とされ長く新たに作られることがありませんでした。
その後作られた四角いビルとなんともちぐはぐな町並みになってしまったのは残念です。
それでも最近新築の町家風の建物を目にすることが増えてきました。瓦と白壁に格子、外観は昔ながらでも駐車場を備え、快適な居住空間になっているようです。町家の建物は建築費も割高くなるようですが、そこは京都の町衆の心意気でカバー。行政も後押しをしているようです。祇園だけではなく京都中で町家が再生されればそれもまた訪れる人々に良い思い出を残してくれることになると思います。

2014年2月17日(月)
御池桜



写真の桜、ピントがあまく 申し訳ありませんが数日前に撮影したものです。すでに満開。この木、京都の中心部御池通りの学校のそばにぽつりと一本立っています。その名も「御池桜」、ポツポツと花をつけ始めるのはなんと晩秋とのこと。一番寒い時期にゆっくりと咲き進みます。

この木は不断桜という種類。鈴鹿や大原には有名な不断の木があるそうですが、ここは高いビルが並び人々が行き交う大通り、周りはアスファルトとコンクリートばかりですがその小ぶりな枝を広げて一瞬の安らぎ空間を形作っています。
やがて周囲の花壇の花々が咲きだすと埋もれて目立たなくなりますが今しばらくは大通りの主役、行きかう人の視線とシャッターを集め続けています。

2014年2月10日(月)
節分から立春へ




寒さが厳しい大寒は節分で終わり、春が始まるとされる立春。まだまだ寒さが厳しいこの季節、今年は大雪まで降りました。先日、春の気配を求めてカメラを片手に寒空の下出かけました。よく見るとそこかしこに春の芽吹きがあります。椿や水仙に加えて鮮やかな黄色の花の蝋梅、可憐な白梅、早いところでは菜の花も、春は確かに始まっていました。色の少ない真冬はたまに積もる雪以外にはカメラに収めようと思う景色はなかなかめぐりあえません。ひとつひとつ咲く花にときめき、やがて緑が萌えたつ。寒くてもその過程は始まっています。寒かったり、暖かかったり、少しずつ咲く小さな春を見つけるのがこの時期の楽しみ。私の中のカメラマン魂もそろそろ落ち着かなくなってきました。

2014年2月3日(月)
黒い生き物



黒猫は眼だけが光り、顔の表情が見えないからか神秘的でもあり人によっては不気味と思われる場合もあったようです。
ヨーロッパでは黒猫をみると不吉な事が起こるという迷信があり、魔女の使いとまでみなされていました。5年ほど前に医院の二階にやってきた「たーちゃん」初めて身近で見る黒猫でした。
この猫4匹兄弟で一匹だけもらい手がなかった残りもの、色が黒かったからでしょうか?でも今では私の一番のお気に入りです。しなやかな体つきにつややかな毛並み。運動神経は抜群なのにおとなしい振舞い。時にはケンカもしているようですが隠れてやっているみたいです。ちょっとほめすぎでしょうか?
身近な動物もじっくり見ると新たな面が見えてきます。
嫌われ者のカラスが賢いのは有名な話、ゴミあさりも考えようによっては他の鳥はまねができないカラスの文化かもしれません。真っ黒な羽もよくみると光を反射して虹色に見える瞬間があって意外ときれいだったりします。黒い生き物は見れば見るほど面白さが見えてくるようです。

2014年1月27日(月)
オイルヒーター




大寒に入りグッと冷え込む日が続きます。朝イチの診療所の中は空気も椅子も機械も冷え切っています。最初の作業はまずエアコンのスイッチを入れること。部屋が暖まってきても暖かい空気は上の方に溜まり寒いのが足元。そこで今、診察室で活躍しているのが小さなオイルヒーターです。フィンを連ねた独特の形、柔らかい放射熱で診察机の下はまるでコタツのよう。空気を汚さず、あつ過ぎないのも気に入っているところです。オイルヒーターに興味を持ったのは、信州や北海道など寒い地域で窓際に何やら見慣れない形の機械があるのを見てからです。医院にあるのは一番コンパクトなモデル、使い始めてみていい買い物だったと一人の時は撫でながらほくそ笑んでいます。縁の下の働きもの、一度注目してやってください。

2014年1月20日(月)
寒の水辺




小寒から大寒へと最も寒いこの季節、京都の宝が池を囲む北山の木々も葉を落とし色のない時期です。何か写真に撮れるものがないかと遊歩道を歩いていましたが枯れ葉と苔ばかり、ふと水面に目をやると鮮やかな鳥が群れています。いるとは聞いていたのですが、野生のオシドリを見たのは初めてでした。やや小ぶりな体ですが青、黄、白の鮮やかな羽は存在感抜群。どうやら今は恋の季節のよう、地味な色のメスどりの周りで派手なオスたちがツツキあいをしています。カモの仲間ですが鳴き声は喧嘩をしていてもつぶやくような上品な声。観察をしている間ずっとメスはのんびり、オスはせわしく追っかけあい、パートナーが決まりオシドリ夫婦になるまでまだしばらく時間がかかるようです。

2014年1月15日(水)
冬の楽しみ




連休に学生時代を過ごした福井を訪れました。

からりと晴れた島本から一路高速道路を北へ、折からの寒波の影響で道にはみぞれが積り運転も緊張を要します。それでも福井までは3時間ほど決して遠くはありません。一泊目は荒れる日本海を眺められる宿に泊まりました。驚いたのは真冬のこの時期でもサーフィンの愛好家達が大勢波間に漂っていること、真冬の今がいい波が来るそうですが見ているだけでひやっとしました。翌日は奥越の山でスキー、あいにくの天候でしたが楽しいひと時を過ごせました。学生時代は冬になると、早く雪が降らないかと空を見上げ、シーズンに入るとスキーに夢中になっていました。雪の上で浮いては着地する心地よい感触、二年ぶりでしたがまだ体は覚えていてくれました。海と山を満喫し、横殴りの雪の福井を後にし帰路へつきました。毎回驚きますが福井から滋賀県に入りしばらく走ると雪はやみ、青空が広がります。楽しさも厳しさもある福井、いいところです。

2014年1月6日(月)
大阪都心紀行




年末に新しいビルが立ち並ぶ梅田を訪れる機会がありました。
長く工事をしていて完成したことは知っていてもビルは見上げるだけ、今回初めて高層百貨店にも足を踏み入れました。中は年末ということもあって人人ひとの波が間断なく押し寄せてきます。なんとか雑踏から避難しほっと一息、窓の外を見ると大阪駅の大屋根が広がっていました。京都の駅ビルは街のどこからでも目立ちますが、ここ大阪では巨大な建造物もビルの谷間に埋れて います。高層からの夜景を見てその規模にため息が出ます。おのぼりさんの私はなんとなく落ち着きません。人の波に圧倒され早々に退散してしまいました。

TOP
このページでは医院の身近な話題をお届けします。


上田医院ミニコラム
保険証をお持ちください